入口に向かって吹き込んだ声が、声の長さに応じた長さの光のラインとなって出現します。
声を短く入れると短いライン、声を長く入れると長いラインになります。
テーブル上の道を迷うように辿り、やがて出口に到着したラインは、高い音になったり、機械的な音になったり、コンサートホールのように響いたり、多様な変化をしてまた音に戻っていきます。
色々な声を吹き込んで、音の行方を追いかけてみてください。
Creation
木板に掘った溝にラインの映像をプロジェクションマッピングしてみると、映像なのに本当に光が通っているような不思議な質感ができました。
デジタル技術で何を光のラインに変換したら面白いか、真っ先に思いついたのが「音」。時間として“長さ”を、空間としての“長さ”に変換してみました。
そうした特徴を起点に、どこに進むんだろう?という迷路のような要素、どんな声に変わるんだろう?というボイスチェンジャーのような要素を加え、音の“行方(ゆくえ)”を体感できる作品になりました。
ユクエオンという作品タイトルは、テーブル上の道を駆け回っているときの生物感や、“声色”が変わる姿から連想したカメレオンっぽさを入れて、“行方”と“音”を合わせてつけました。
Title : ユクエオン
English Title : Sound's Path
Created : 2023.2
Materials : マイク+ホーン型立体, 体験テーブル(木材など), PC, プロジェクター, スピーカー
Tools : Unity, 3Dプリンター, CNCフライス盤, 工具類, etc
Category : Interactive, Sound art, Playground